戦後いち早く商店会を結成した市電通りの本郷町商栄会は、交通の便のよさで一日に6000人もの人出となった。 この頃の店舗は、上台市場の24店を含め20店、店舗面積は2坪(6.6平方メートル)から50坪(165.3平方メートと、主として食料品店、雑貨や衣料の日用品店であり、商圏は地元はもとより北方や小港町、さらには根岸地域の一部にまで及んでいた。 「この商店街は、食料品と名のつくほとんどのものがそろっていることや、買ったものをそのま人夕食のお皿の上に盛ることができる簡単さ、夕食の仕度をしながらエプロンをかけた主婦が買物篭をさげて来ると大抵の物が間に合う便利さが特徴である。 夕食前に最も力を入れることと午前より午後の方が気分的に買物しやすいことに原因がある。この上台公設市場の反対側に本牧マーケットが設立され、かなりの人気を呼んでいるけれど、店数、物品の量などに難があり、まだまだ発展の余地を残している。まとまったものとか、高価な物などは伊勢佐木町方面のデパートや東京方面に出かけて買っている現状である」(中区社会科姿料集』昭三十三・四) |
本郷町商栄会
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